Mezzo Note

声優とオーディオに関するブログでした。気まぐれに更新中。

レビュー カスタムIEM fitear aya

二ヶ月半ほど使ったので使い勝手、音質等のレビューをします。
とても気に入っていて、今ではなくてはならない存在です。

さっと紹介しておくと、fitear ayaは耳型を取って自分専用に作るイヤホン=カスタムIEMです。
カスタムIEMは主にプロユースですが最近はオーディオマニアの間でも人気が高まっているとか。

fitear ayaを選んだ理由については過去の日記に書いてありますのでよければ。
http://d.hatena.ne.jp/mezzo_p/20150712
http://d.hatena.ne.jp/mezzo_p/20150626
http://d.hatena.ne.jp/mezzo_p/20150607

☆画像

耳型を取るだけあって、普通のイヤホンとは比べ物にならないくらい大きいです。

いつもケースに乾燥剤を入れて持ち歩いています。
プレイヤーはsonyのNW-ZX2です。
Ayaは感度が高いのでごく僅かにホワイトノイズが乗りますが無視できる範囲なのでそのまま使っています。

☆到着まで
ポタ研夏で注文してから1ヶ月弱でした。
7/12 フジヤで注文
7/16 須山補聴器でインプレッション(耳型)採取
8/9 到着
ポタ研で何人か注文している方を見かけたので遅くなるかと思いましたが、かなり早くて良かったです。

☆装着感
とても快適で、2〜3時間付けていても痛くなりません。
体調が悪いときに稀に痛くなるくらいです。
最初は始めてのカスタムIEMということもあり、なかなか耳に入らず苦戦しました。
右耳に関してはすんなり入ったのですが、左耳に関してはかなり捻らないとフィットしないことに気が付かず最初の二日間くらい痛い思いをして使っていました。

☆使い勝手
DN-2000(非シュア掛け)のようにさっと付けることは無理ですね。
大体鞄から取り出して20秒くらい装着に時間が掛かっていると思います。
ケーブルの取り回しはDN-2000のケーブルに比べてタッチノイズが大きいのと、クセがつきやすいので微妙です。
ER-4Pのケーブルよりはマシかな程度です。

☆遮音性
地下鉄の通勤で使っていますが、少し音量を上げるだけで車内の音がほとんど聞こえなくなります。
ER-4Pの三段キノコ並みの遮音性です。
音楽や音ゲーに集中できるのでとても重宝しています。

☆音質
とてもクリアな音質で、ボーカルが前に出てきて聞きやすいです。
ライブステージでボーカルが前に出てきて歌ってくれて、少し後ろでバンドメンバーが演奏してくれている感じでしょうか。
ボーカルは録音が悪い曲でも刺さりがありません。
曲の録音状態は悪くてもあまり気になりません。
ただ録音状態が良ければ良いほどクリア感が増すので良いに越したことはないです。
解像度はほどほどです。MH334のほうが高いです

視聴機と比較すると音場が広がり、低音が気持ち出るようになりました。
あと解像度も少し高いと思います、曲によっては新たに聞こえる音があったので。
ただ音の印象とかはそのままですね。
fitearの視聴機はよく出来ていると聞いていたのでその通りだと思います。

あとは良く聴く曲の感想です。
なるべく多くのジャンルの感想を書いてみました。
といってもアニソンの範囲内ですが・・・

・GATE 〜それは暁のように〜
女性ボーカルでロックな曲。
この曲はドラムの音がかなり強めですが、ボーカルの声がはっきり聞こえます。
そしてドラムの連打が気持ちよく聞こえます。
ドラムはややポワついているのでもうちょっとタイトのほうが好みです。
スピード感は必要十分といったところ。さすがに手持ちのヘッドホン(PM-3)よりは早くないです。

・ライジングレインボウ
男性ボーカルのロック風な曲。
男性ボーカルもちょっと前に出てくる感じがします。
他の楽器のパートもはっきり聞こえます。
イントロで楽器が迫ってくるように鳴る箇所、エレキギターが左右でうなる箇所がかっこいいです。

・少女交響曲
複数女性ボーカル曲。
7人のユニットですが声がきちんと分離しています。
サビのところが曲の透明感も相まってとても爽やかでいい感じです。

・EAUTIFUL≒SENTENCE
テクノポップらしいです(http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/5815)
電子音も全く違和感がないです。
この曲は相当スピードが早いので応答性の悪いイヤホンで聴くと残念な感じになりますがAyaなら大丈夫でした。
ボーカルも早口なのにとても聞き取りやすいです。

・No brand girls(ハイレゾ
ガールズロックです多分。
この曲に限らずラブライブ!の楽曲はボーカルのサ行が容赦なく刺さることが多いですがAyaでは刺さりはほとんどありません。(さすがに爆音で聴くと刺さります)
また、冒頭のギターは音が割れているせいかイヤホンによっては違和感がありますが、Ayaでは良い感じにマイルドにしてくれるせいかあまり気になりません。
おかげでドラムの音やボーカルを思う存分楽しむことが出来ます。

・Snow halation(ハイレゾ
複数女性ボーカル曲。
冒頭のベルの音がとてもきれいに聴こえます。
歌パートの分離感は申し分ないです。

・Sweet Rain
内田彩のソロボーカル曲です。
Ayaと相性が良いと思う曲その1です。
ボーカルの透明感が素晴らしいです。
伴奏も細かい音まで聴こえて、ボーカルと調和しています。
気持ちを落ち着かせたいときに良く聴きます。

・リカバーデコレーション
花澤香菜のソロボーカル曲です。
Ayaと相性が良いと思う曲その2です。
こちらもボーカルの透明感が素晴らしいです。
この曲はボーカルだけじゃなくて楽器の演奏もとても綺麗に聴こえるのでお気に入りです。

☆まとめ
アニソン向きと言われているAyaですが、もっと正確に表現するならば
女性ボーカルに最適だが他ジャンルもいける(=ジャンルごった煮のアニソンに適している)
だと思います。
特に透明感のある女性ボーカルを聴くと、とても幸せな気持ちになれます。
ただもっとボーカルの艶感が欲しいとか、解像度が欲しい方、激しいノれる音が好きな方は別の選択肢もあるかなと思います。
カスタムIEMの最初で最後の一本としても申し分ない実力を持っている一方で
Ayaが素晴らしいので今度は使い分け前提の他のカスタムIEMも気になってくるというカスタムIEMスパイラルの起点にもなりうる一品です。

#2015/11/3 画像が鮮明でなかった為、差し替えました。