Mezzo Note

声優とオーディオに関するブログでした。気まぐれに更新中。

レビュー 芝音研 AL-Themis (fitear用3.5mm4極ケーブル)

つい最近届いたのですが、思った以上に音が変わって感動したのでレビュー。
参考:芝音研さんのHP http://sibaonken.com/

☆購入動機
リケーブルしようと思った理由は、fitear aya付属ケーブルの取り回しがあまりよくなかったのと、もう少し低音の量が欲しいと思ったからです。
そのあたりの不満は前回のAyaのレビューにも書いてある通りですね。

色々調べていくうちに、どうやらayaの低音はバランス接続すると大分改善するらしいことが分かりました。
僕のプレイヤーはZX2なのでバランス接続はできませんが、GND分離ならケーブルを3.5mm4極にすることで可能です。
なので以下の条件の市販品のケーブルをまず探しました。

コネクタはfitear用2pin
・3.5mm4極(ピンアサインZX2用)

あったにはあったのですが、確か一番安い製品でも3万〜だった気がします。
某メーカーのケーブルで7万くらいのもあって、それならもう一本別にカスタム作って使い分けしたいなと・・・

で、fitear使ってる人はどんなケーブル使っているのかなと思って色々調べていたらこのブログにたどり着きました。
http://zilchsound.blogspot.jp/2015/01/al-appolofitear-private222.html

解像度も上がるし、刺さらないというなかなか良さそうなケーブル。
これなら自分用にカスタマイズもして貰えるので条件も満たしています。
ただこちらでレビューされているAL-APPOLOはすでに廃盤になっていたので後継のAL-Themisを買うことにしました。
値段は色々カスタマイズしたので20k弱ですね。
同じ条件で12k程で作ってくれそうなところもあったのですが、取り回しと音質の両立に配慮されていそうでしたのでAL-Themisに決めました。
色が選べるのも嬉しかったです。

自分の場合は9/13に注文して、12/2に届きました。
(HPによると納期はまちまちっぽいです)

☆取り回し
fitear付属ケーブル(FitEar Cable 006)との比較です。
表面をコーティングしているせいか、タッチノイズはかなり減りました。
クリップ(006付属を使いまわし)をしていればタッチノイズはまず気になりません。
ただケーブルは普通のイヤホン(自分の手持ちだとDN-2000)と比べるとさすがに硬いです。
2016/3/18追記:
ケーブル自体が006と比べるとやや太い&クセがあるので一長一短ですね。

☆音
こちらもfitear付属ケーブル(FitEar Cable 006)との比較です。
聴き始めてすぐに違いを感じることができました。
今までの音との違いに聴き入ってしまうこともしばしば。
視聴に使った曲はfitear ayaのレビューと同じです。アニソンです。

・音場
少しだけ広がりました。
耳元付近で鳴っているのは変わらないですが、その範囲が広がった感じです。

・解像度
どの領域も高くなり、よりクリアな音になりました。
印象としては、以前視聴したMH334に近づいた感じです。

・高域
少しキラキラ感が増しました。
少女交響曲とスノハレの冒頭のベルがとても綺麗に聞こえます。
シンバルの音が以前より主張しているので、量もほんの少し増えたと思います。

・中域
高低域が出るようになったのと、音場が広がったのでやや引っ込んだ感じです。
ayaの特徴であるボーカルの近さは弱まりました。
あとボーカルのサ行は音源によっては少し刺さります。
No brand girlsとかハナヤマタのOPは気になりました。
多分録音が悪いと刺さるんじゃないかと思います。
ただ痛いくらい刺さるわけではないので許容範囲です。

・低域
ここが一番の変化点です。
ややぼんやりしていた低音がタイトになり、量も少し増えました。
少し沈み込む感じというか、下まで出るようになっていると感じています。
これらによりドラムの疾走感が出て、聴いていてすごく気持ちいいです。
GATEを聴くのがすごく楽しくなりました。
低音の変化に関してはGND分離したのが効いているのではないかと思っています。

・音量
少し取り難くなりました。
しかし、そのおかげでZX2のホワイトノイズが気にならなくなりました。
これは嬉しい誤算ですね。
HD-DAC1なんかは006だとホワイトノイズ乗りすぎて使わなかったレベルですが、試してみたらホワイトノイズの存在は分かりますが大分軽減されていました。
今までDAC1はヘッドホンとスピーカー専用になっていましたが、これなら使ってもいいかもしれません。

・まとめ
全体的にレベルが上がった感じでとても満足しています。
ただ、録音の悪い曲は006のほうが落ち着いて楽しめそうです。
比較の為に三日ぶりにAL-Themis→006に戻したのですが、これはこれで優しくて良い音なのだと思いました。

これからは普段はAL-Themisを使って、気が向いた時にFitEar Cable 006を使うことになりそうです。

2016/3/18追記:
現在、AL-Themisと006は3:1くらいの割合で使い分けています。
音質の印象は特に変わっていません。
残業が多い等、電車で居眠りしたい時は006を使う感じです。
ただ音質のレベルとしてはAL-Themisが一枚上手ですね。
006の完全上位互換の、中域重視で解像度が高いケーブルを探しているところです。