T5pで曲によっては高音が少し刺さることがあり、改善しないかなぁと色々アンプのレビューを見ていた時に真空管アンプという存在を知りました。
パッシブスピーカーにも興味があり、プリメイン付き真空管アンプを探してみたところ、rubyかVacuum 6Wが良さそうと思っていたところでrubyがヘッドホン祭で格安だったので買いました。
ヘッドホンかパワードスピーカー(PM0.3)と繋いで使っています。かなり小さいです。
女性用を謳っているだけあってお洒落です。
T5p+HD-DAC1→T5p+HD-DAC1(DACのみ使用)+rubyに変えた時の音の変化としては
・中域が前に出てきて、高域と低域は後ろに下がる。量感も中域が多め
・音が残響する。特にボーカルが分かりやすい
・ボーカルとピアノに艶がある
・サ行の刺さりが改善される(全くないわけではない)
・低域も残響する為かややレスポンスが悪く感じる
・解像度がやや下がる
・音場がやや狭い
・やさしめの音。聴き疲れしない
といったところ。
いわゆるモニター的な音とは大分離れています。
色々聴いた感じだとボーカル曲や生楽器が使われている曲とは相性が良いですが、ロックやEDM曲にはやや分が悪い印象。
とはいえ聴けないレベルでは全然なくて、ボーカルが際立つのでこれはこれであり。
気分によって使い分けています。
あと解像度が下がるので音質が悪い音源でもそこまで粗が目立たなくなります。
今までそれ用にK712を使っていましたが、また出番が減りそうです。
やや辛口な評価になってしまいましたが、HD-DAC1はヘッドホンアンプ部分の出来がかなり良い(らしい)のでrubyの性能が低いわけではないと思います。
あと音質とは関係ないですが、熱いです。
初夏にはクーラー必須となることでしょう。。
初めてのアンプとして買うならコストパフォーマンス的にお勧めしませんが、ボーカルをよく聴く方にはお勧めです。
そして気分によって音を変えられるのは楽しいですよ。
最後に手持ちの曲で相性を比較した感想をざっと記載しておきます。
ボーカル曲しか聴かないせいか相性が明らかに悪い楽曲はありませんでした。
rubyと相性が良い
・μ's/嵐のなかの恋だから/昭和っぽい感じがぴったり
・チノ (水瀬いのり)/未来パズル/ボーカルが艶やか。楽器がいきいきして聴こえる
・橘ありす (佐藤亜美菜)/in fact/ボーカルが艶やか。切ない曲の雰囲気が良く出ている
・ハッカドール3号 (山下七海)/Hazy Lazy Doll/残響感が3号のけだるげ感じを引き出している
・小野寺小咲 (花澤香菜)/リカバーデコレーション/曲の透明感とボーカルの艶が良い
rubyあり/なしで甲乙付けがたい
・Wake Up, Girls!/少女交響曲/ベルの残響感・音場とボーカルのトレードオフ
・μ's/Snow halation/同上
・μ's/No brand girls/ノリの良さとボーカルの艶感のトレードオフ
・久海菜々美 (山下七海)/オオカミとピアノ/同上
・岸田教団 & The 明星ロケッツ/GATE ~それは暁のように~/同上
・メイガス・トゥー 浅見リリス(CV.原由実)&神無月アリン(CV.内田彩)/BEAUTIFUL=SENTENCE(Duet)/解像度とボーカルの艶感のトレードオフ